保存された渡良瀬橋
馬車鉄道が走る渡良瀬橋の架設年度は不明であ。現時点では、大正4年(1915)に足尾銅山の橋をまとめた青図集の中に収まっているので、それ以降である。
馬車鉄道が走る渡良瀬橋は、「鉄橋」といえど、横桁・床版・高欄は木材であったので、昭和2年(1927)に木部材を鉄鋼に改修している。そして昭和10年(1935)に馴染の「コンクリートアーチ橋」に大改修している。改修の方法は、鋼製本体をそのまま鉄骨とし、トラスの垂直材を一本おきに取除き、鉄筋コンクリートで巻き込んだものである。こうした橋の改修方法は、極めて稀な工法である。しかし大改修70年が経過し老朽化が進み、新渡良瀬橋が旧橋に平行し架設された。平成10年の(1998)1月23日の開通と同時に旧橋に化粧直しが施された。
旧渡良瀬橋の概要
形式:コンクリートアーチ橋
橋長:52.1m
有効幅員:5.4m
足尾町教育委員会・足尾町文化財調査委員会 発行 「足尾銅山の産業遺産」より