足尾は古くから開けたので、由緒ある神社やお寺などが、小さい町の割には沢山あります。遠下にある磐裂(いわさく)神社(大同3(808)年建立)は足尾の鎮守様でむかしはここが庚申山登拝口となっていました。いまでも当時の面影を偲ぶことができます。
本山の一番高いところに銅山を守る神を祀った鉱山神社(明治22(1889)年建立)があります。銅山観光のそばにも鉱山神社(大正9(1920)年建立)があります。これらの神社は “山神社(さんじんじゃ)”と呼ばれ、銅山が盛んな頃は毎年春には “山神祭” が盛大に行なわれ、関東一のお祭りといわれる程のにぎわいをみせました。規模は小さくなりましたが、現在も “足尾まつり” として残っています。
お寺は町の北の方から龍蔵寺、宝増寺、呑龍寺、本妙寺、蓮慶寺、専念寺などがあります。龍蔵寺には、煙害による公害第1号で姿を消した松木村の先祖の無縁塔や、銅山に一生をささげた抗夫さんをとむらった“抗夫の墓”があります。
宝増寺には勝道上人の作と伝えられる木彫の波之利大黒天が納められています。そのほか各寺には古くから伝わるものや、銅山ゆかりのものが保存されています。
赤沢にあるキリスト教会は英国の鉱山王が世界各国でその国の最大級の鉱山地に一つ建てたといわれる由緒あるものです。

通洞鉱山神社

旧松木村無縁塔

抗夫の墓